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とみちゃんのラテンな日々

Hasta mañana,que será será.....

北海道その2ー人間編

北海道は、ただおいしかっただけではなく、
さまざまな人間模様で考えさせられた旅でもあった。

まず、アイヌ民族のこと。
もちろんほんの少しの知識としての「アイヌ」のことと、
「萱野さん」という萱野茂さんのご子息と、「ピパウシ」という
ラジオのことと、私がその放送に関わることになった背景がらみでの
いろいろなことは知っていた。
実際に訪れてみて、この放送空間に、
もはや少数者として生きることになってしまった当事者たち自らの
発信と居場所があることを実感した。
二風谷のことを書いた本多勝一の本を読んでみると、
同じことが繰り返されている日本社会のスタンスを感じずにいられない。
アイヌのことだけではなく、在日韓国・朝鮮人のこと、沖縄のひとたち、
被差別部落のこと、かつて私が大学時代に少し関わったCPの当事者グループ
「青い芝の会」のひとたち。。。
今、私が四苦八苦している博士論文のテーマ、エスニックマイノリティの
自助組織への、実現可能で有効な公的施策について納得させるために
どうしても乗り越えねばならないことのひとつで、
日本社会にずっと昔からある「少数者を切り捨てる」という意識を、
あらためて感じた。
そういう意味では萱野さんたちの運動の歴史の中で、
当事者自らが起こしてきたさまざまな実践内容は、
なかなか足元にも及ばないにしても、
今私たちがしていることと共通のものが多くある。

つぎに、「ラジオ」という道具のもつ、いわゆるメディアの魔力に
翻弄されるひとたちの悲しさ。
理念と経営のバランスの中でラジオを守ろうとすると、
時にはふみはずしてしまうラインもあるのかもしれない。
そして、そこに付け入る人がいたりする。
でも、結果的にはそれを実際に手に入れた人が、
これからどう地域力に結びつけるかの部分で、
私たちが関われるのか関われないのか、である。
実際に本当に何かを発信すべきひとたちにとっては、
つまらないレベルにまきこまれるのではなく、
自分たちのその見極めの中で、この道具をどう使うのか、である。
私は、むしろその発信しようと頑張っている人たちと
もっと関わっていきたいと思う。

そして、最後に私自身のことで気づいたこと。
楽しくもあり、重くもあり、インパクトもある再会や出会いのあとで、
何も考えず欲するままに、ひたすら食べ、ひたすら飲み、
ひたすらレクリエーションを楽しみ、思いっきりリラックスする私と、
それを許してくれる友人の心地よさ。
人は、どんなにモチベーションをもって何かに打ち込んでいたとしても、
そしてそれにどんなに満足していたとしても、
また反対に苦境で余裕がなかったとしても、
実質的なものとは別の、もっと食や文化や芸術やスポーツや、
レクリエーション的なことで元気になるんだなあ。

馬

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