失敗学のすすめ |
2006-05-08 Mon 23:59
私の所属する京大大学院の社会制度論の講義では、
前期テキストになんと「失敗学のすすめ」(畑村洋太郎)を使用している。 これは教授が、失敗から学ぶという一見当たり前のことを、 学問としてしっかりと検証し、これから学生達が学ぶことの 現実的社会性を感じさせるという目論見で選んだと思われる。 私にとってこの文庫本は、 今さら読む必要ないんじゃないかと、最初は高をくくっていたが、 実際に読むと、 単純なことだと思っていたことがなるほどと理論的に解明されて とっても「腑に落ちる」のである。 失敗をおそれてはいけないこと、 そのためには失敗を隠蔽する環境を作ってはならないこと、 小さな油断のつみ重ねが大きな失敗を招くこと、 マニュアルに潜む油断のこと、 体感、実感の経験によって大きな失敗を防ぐ感覚が身に付くこと、 自分の痛い失敗を、リアルにどう人に伝えていくか、 また、他人の失敗からどう学べるのか などなど。。。 今の、自分の事業に照らし合わせてみても、当てはまることが多々ある。 取り返しのつかないような失敗をしないように、 小さな危険を察知し、 若いスタッフがこれから経験を積んでいけるよう、 バランスよく適度に戒める口うるさい役割を、私が担おう。 |
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