2012年、活動の振り返り(たきびの原稿より)その2 |
2013-01-04 Fri 01:13
ワールドキッズコミュニティ
毎週土曜日にたかとりコミュニティセンタ—に集まってきている、 外国にルーツをもつ子どもたちは、世代交代をしながらも、 その時にはここを自分たちの居場所としています。 この居場所という位置づけは実はとても難しく、 仲間たちと一緒にリラックスできる楽しい場所であっても、 逃げ込んでしまう場所になってしまっては本末転倒です。 子どもから大人になってからもそれは同じで、 昨年度までの活動でずいぶん広がったミックスルーツの若者たちの ネットワークづくりも、ただ群れているだけではエンパワーメントに つながりません。 そこから何を感じ、一緒に何を伝えていくのか、 今後は期待どおりの展開をみせてくれることと思います。 私たちの活動は、このような微妙なバランスの中での 生身の人間たちとの葛藤の中にあります。 だからこそ、この活動に関わるスタッフもインターンも ボランティアも、楽しみながらもいつも試行錯誤して 大いに悩みます。 ともすれば社会の中でかき消されてしまいがちな少数者の、 一人では小さい声をできるだけたくさん集めて、 映像であれ、ラップであれ、研究発表であれ、 何らかの形で発信するお手伝いをするのですが、 そんなに簡単なことではないのです。 それは同時に、私たち自身の人間としてのあるべき姿が 問われる貴重な機会でもあります。 しかし、ともにこれを乗り越えたときに 社会にもたらされる豊かさは、はかりしれないと思うのです。 だからこそ、昨年も今年も来年も、 大切な機会を多くの人たちと共有できるよう、 根気強く活動を続けたいと思います。 |
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