2012年、活動の振り返り(たきびの原稿より)その1 |
2013-01-04 Fri 01:11
多言語センターFACIL
2012年の多言語センターFACILは、 これまで3年間の緊急雇用事業を終了し、サイズダウンをして 活動をしました。 その中から今年はふたつのトピックスを報告したいと思います。 FACILの生活の現場で必要な情報の多言語環境の促進のための 翻訳・通訳事業も13年を経て、社会の多言語に関する意識は ずいぶん進みました。 それとともに営利だけを目的とした業者も市場を求めて、 この分野にたくさん参画してきます。 しかし、中には事業内容のレベルが低く情報が正しく伝わらない、 実際に翻訳・通訳に携わる人たちを安価で使うなどの現象もあります。 入札制度という、価格だけを比較して事業を発注するというしくみにも 問題があるのではないでしょうか? 私たちの活動が翻訳/通訳という形だけではなく、社会の双方向の コミュニケーションを促すための環境の促進であることをしっかりと 発信する段階にきていると感じています。 もうひとつは、医療通訳システム構築にむけた活動についてです。 日本では、日本語の理解が不十分な患者さんへの医療サービスがしくみに なっておらず、ほとんど無償のボランティアに頼っているのですが、 FACILが自力で得た資金でモデル事業を始めて9年目に ようやく神戸市の病院が通訳謝金を予算化して1年少したち、 次のステップへ向かいます。 そして、プロモーションのために制作した 「病院に通訳がいたらいいのにな〜神戸の女子中学生編〜」は、 東京ビデオフェスティバル2013で入賞作品に選ばれました。 まだまだ課題は山積みですが、 少しずつ着実に社会は変わっていることを、 また次のバネにしたいと思います。 |
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