組織運営雑感 |
2012-06-21 Thu 01:01
私自身は、NPO法人という組織の運営をしている。
市民活動は、ボランタリーな精神というか、 自主的な意識というか、そもそも社会への関心を持って 主体的な関わりを求めている個人を、組織として活かして いくための知恵が必要で、 雇用関係とのバランスの難しさを常に感じている。 試行錯誤の毎日の中で、ひとりひとりがモチベーションを 持ちながら、安定的な経営もしなければならない。 しかし、企業との違いは、合理性を追求するのではなく、 時間をかけて、全員の納得のプロセスを優先するところだ。 もちろんリーダーシップは必要だが、 ルールも全員で時間をかけて考える。 結果的には、そのほうが事業はスムーズに遂行される。 一方、現在、昨年度から私が所属する大学内組織は、 もともと研究者という立場の「個人事業主」がメンバーなので、 どちらかというと、全員が同じテーブルで提案し、 協議するが、ときどき知らない間に何かが動いていたり、 というよくわからないながらも、非常に柔軟な体制だった。 柔軟な体制で動く場合は、関わるメンバーの信頼感が ベースになるので、それはそれなりにおもしろいし、 私にとっては、動きやすかった。 今年度にはいってから、その体制は整備され、 決定プロセスにルールが作られ、いくぶん企業に近い ヒエラルキーができた。 それはそれで、担当や提案の順序などはわかりやすくなった と思うし、私自身の動き方は、そんなに変わらない。 しかし、会議で全員提案型、意見交換型のときより、 モチベーションがおちてしまったことは否めない。 合理性追求型は、この組織にとって適切なのかどうか。 今後の様子を見て、参考にしたいと思う。 |
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