うぬぼれ |
2009-04-05 Sun 22:46
自分が情けないと感じて気づかされることがたくさんある。
どう情けないかというと、軽視されていると思うとき。 人間は誰しも年を重ねるが、高齢になると幼児のような扱いを されがちである。 うちの両親は現在82歳と77歳でふたりで暮らしている。 私が訪ねて行くのをとても楽しみにしている。 することなすこと、何だか心もとなくてつい心配して説教口調になる。 でも、人生経験は私などのはるか上をいくのである。 つい私がえらそうな口をきいたとき、馬鹿にされたように感じて 反論する母親の表情、諭すように話したら悲しそうにする父親を見て、 はっとする。 若い時のように計算が早くできなかったり、 言葉がなかなかでてこなかったり、記憶が飛んでいたり、 さっさと動けなかったりしても、もっと深いところで熟練しているのに。 年を重ねて反応が鈍くなることと、知らないということとは 別なのだから、その人のペースにあわせて待つという行為が必要。 それは、外国出身で日本語の理解が不十分な人たちに 対する態度にも共通する。 日本語がわからないということと、知らないとか理解できないと いうこととは別なのだ。 私も、けっして若いわけでなく、物事を勘違いしたり、 もたもたしたりする年齢層になりつつある。 パソコンの操作のある部分だけがわからずにたずねて、 若いスタッフたちがそれを教えてくれる時の態度に、 「ああ、この子はそんなことまで私がわかってないと思ってるんだ」 と、内心それを「うぬぼれてるな」と感じることがよくある。 そう感じてしまう自分は、きっと親にも同様のことを感じさせているのだろう。 少しぐらい自分が得意なことでも、まだまだ自分の知らないことの方が多く、 あることについて、「この人よりも自分の方が優れている」 という「うぬぼれ」は相手にもそれを感じさせ、 いつか自分が恥をかくことになると自戒しておきたい。 |
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