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とみちゃんのラテンな日々

Hasta mañana,que será será.....

運動の邪魔になる?

もうすぐ、ありがたいことに私の博士論文をベースに
した本が出版されることになった。
現在、そのリライト中である。
で、私の長年の活動仲間(と私は思っている)に
写真提供のお願いをしたら、
私の論文の内容が
「制度が変わらずして人の意識を変える
ことができないからと続けてきた運動と相反する内容で、
運動の妨げになるから協力しない」
という厳しい批判を受けた。

私自身は論文の中でも述べているように、
いわゆる「外国人の人権運動」に関わる歴史や
裁判などで勝ち取って来た制度/法律にはあえて
深くは掘り下げず、また現状にも触れず、
あくまで運動家の動きに関心のうすい一般的な住民が、
ひとりでも多く関心をもつプロセスに主眼をおく。
もちろん制度/法律を変えることは言うまでもなく
目標であることに間違いはないが、
それだけでは人の本音が隠れてしまうだけで、
本当に人の意識が変わっているわけではない。
強要された制度であればあるほど本音は隠されていく。
一人でも多くの人に、納得した制度として守られるためには、
同時に人の意識もともなったものにしておくことが
いかに大切かを私は伝えたいのである。

確かに人の意識が変わるには非常に時間がかかる。
つまり、人の意識が変わらないから制度を変えるために
運動をするという論理からすると、
人の意識が変わって制度を作ることを目標とすることとは、
手法が逆だということなのだろう。

しかし、制度が先か人の意識が先なのかということではなく、
それは車の両輪のようにしっかりとバランスを持ってして
社会が本当に変わると思うのである。
生ぬるいかもしれない市民活動でも、それが徐々に
広がることの手応えを私が感じているからである。
政府主導でできた制度が、多くの市民の本音の前では
脆いことも実感しているからである。

とはいえ、
とくに指摘された人種概念の既述は確かに浅く、
理論展開にも無理があり、考え直す必要のある部分でも
あったことは認める。
出版にあたっては誤解のないような表現に変えた方が
よかったということにも気づかされたわけで、
それを認めるのは何とも腹立たしのだけど、
そういう意味では、今回の批判は大変ありがたかったと
悔しいながらも結局は感謝する気持ちになった私であった。






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Fiesta Latina

7月27日は、スペイン語情報誌「Mujer Latina」の発行2周年記念と
ペルーの独立記念日を祝してラテンフィエスを開催した。
うちの団体の中で頑張るラテンコミュニティが、
ようやく独り立ちにむけて歩き出した初めての自分たちの
手で開催するイベント。
準備中の会議も含めて、私はなるべく口を出さず最低限のお手伝い。
しかし当日は、料理準備と司会と記録のための写真撮影などなど
仕事はてんこ盛り。
おまけにその片付けといったら、これまでのどのイベントより
きつくて倒れそうになりながらも、
使った場所はとにかくきれいにすることに神経をとがらせた。
イベントが6時半に終わってから、片付けには何と2時間半も
かかり、ようやく帰れたのは9時。
たくさんで片付ければもう少し早く終わっただろうけど、
なにしろラテンの人達のおおかたは、さっさと帰る。
結局、最後まで残っていたのは、主な責任者ふたりと
インターンだけ。
イベントはケガもなく大成功で、楽しんでもらえたと思うが、
ラテンコミュニティの行く末は、なかなか前途多難。。。。。

準備に、そして後片付けまで頑張ってくれたみなさん、
本当におつかれさま~

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ラテン女性に混じって中国から帰国中の春菜ちゃんもお手伝い。

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バーベキューの用意をするラテン男性たち

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音響担当

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ラテンのお料理も販売

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朝から手伝ってくれた神奈川県で頑張っているミゲル(左端)と、
ベトナムから帰国中の私の息子の恭弘(左から2番目)も
最後だけ参加。












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