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とみちゃんのラテンな日々

Hasta mañana,que será será.....

「多文化パワー」社会ー多文化共生を超えて

今月、明石書店から出版された
『「多文化パワー」社会ー多文化共生を超えて』
(編著者/毛受敏浩、鈴木江理子)に事例報告のひとつとして
私も神戸の活動について執筆した。
http://www.jcie.or.jp/japan/pub/publst/1422.htm

この本は、国際交流・協力活動入門講座シリーズの第4巻として
発行され、日本国際交流センターが実施した実践者の
研究活動のプログラム
「社会に活力を与える多文化社会構築プロジェクト」の
成果をまとめたものである。
その研究員(群馬県大泉町、山形、東京、浜松、奈良、神戸)の
ひとりとして私も2年間参加してきた。
http://www.jcie.or.jp/japan/cn/tabunka/index.html

「国際交流・協力」というのはプラスのイメージではあるけれど、
人々が余力で関わることのように位置づけられる。
「多文化共生」というのは、いまだに「外国人支援」
ということばから脱却できずに、
多様になった住民構成という現実を
甘い言葉でごまかしているような、
マイナスのイメージがつきまとう。

この本は、このふたつのカテゴリーで扱われる事象を
共通のものとして意識づけ、
グローバル化した日本社会や、ひいては世界をも
成熟させるチャンスとして多様な文化を受け入れる段階に
きているのだ、と言いたいのだと思う。

この出版記念フォーラムが、
各省やメディアの担当者向けのクローズドのものと、
一般公開のものにわけて先日東京で行われたが、
質問内容や感想から、
それぞれの個人意識の格差の大きさを実感。
一般市民の関心もまだまだこれからなのではないかと
改めて思った。


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金婚式

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今年は父が80歳、母が75歳で結婚50年の金婚式の年。
こんな時ぐらい何かしてあげないと、
と、ベトナム在住の長男の一時帰国と敬老の日にあわせて、
カメラマンのバイトに忙しい長女の時間調整をし、
ささやかなお祝いの席を設けた。
まずは、父母と私、ヨーゼフ、長男、長女で写真屋さんで記念撮影。
そのあとは、本格懐石料理の席を予約してぜいたくな料理を堪能した。
父母も「長生きしてよかった」と喜んでくれた。
いやいや、まだまだ大丈夫そう。
去年より元気になってよかったなあ。
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市民メディアサミット07@北海道

9月8日、9日と北海道で市民メディアサミット'07が開催された。
これは、毎年1回全国のどこかで開催されているもので、
わぃわぃからもスタッフが参加するようにしている。

下村健一さんのオフィシャルウェブサイトの中の「けんいち.T.V.」や
http://ken1.tv/nakasoto/dottv/070911.html
下村さんの出演番組サイトでも
http://tbs954.cocolog-nifty.com/eye/2007/09/post_7443.html
紹介されている。

今回は私が、
「多様な文化を発信する市民メディア」に パネリストとして、
萱野志朗さん(FMピパウシ編成局長)、下村健一さん(市民メディア
アドバイザー)と一緒にディスカッションし、
ヨーゼフは
「市民の発信をどう保障するか~放送・通信の融合をみすえて」に
パネリストとして参加した。

私の方は、わぃわぃの話だけではなく、
わぃわぃを、周囲の多文化な活動にとりくむNGO/NPOが
道具として活用している中にあるRe:cというビデオ制作なども手がける
プログラムの紹介を中心にTCCの活動を紹介し、
そこにあるわぃわぃの存在について話した。

わぃわぃは、あたかもFMわぃわぃが何かをしているように見られているが、
実はFMわぃわぃを「道具」として、また「広告塔」として、
地域や周囲のNGO/NPOに使ってもらうという意味で大切な存在ある。

多様な文化を発信しているのは、地域住民、マイノリティ、NGO/NPOなど、
多様な当事者ということになり、そしてその活動を支えているのは、
周囲のNGO/NPOだったりする。
その当事者が発信することについて、
FMわぃわぃはお手伝いをしているということだろうか。

一時期、わぃわぃは震災の神話によって勘違いをしていた時、
周囲の人たちにそっぽを向かれて、使ってもらえなかったことがあった。

2003年に組織の再編成を行うなどして、
それを乗り越えて少しずつ信頼を取り戻し、
現在は「多文化プロキューブ」というわぃわぃを含む4つの団体を
統合させた事業グループによる運営体制をスタートさせたところ。

これにより、わぃわぃは、より運動性を出せるようになり、
事業性の高い団体がしっかりとコミュニティビジネスを担い、
また別の団体が地域社会とのつながりになるゆるやかなしかけづくりも進め、
結果的に専門性を磨いて地域社会の柔軟なしくみをつくることをめざす。

多様なマイノリティたち
-実は地域住民を構成しているのに見えなかった人たち-自身の
発信にFMわぃわぃは特にこだわってきて、
そのことが地域住民全体-近所のおじさんや中学生たちなど-の
新しい気づきや活性化につながって、
そこにまた人が集う機会が生まれている。

ヨーゼフは、こういった市民が発信するということを、
社会のなかでどのように保障するのかというディスカッションで、
市民が発信すれば何でもいいというわけではなく、
日本社会に暮らしながらも、
発信しようとしても発信できない人たちの声を
どのようにすくい上げるかという視点こそが「市民メディア」の
あるべき形だということを特に強調した。
ただ、電波をオープンにするだけでは、社会は何も変わらないし、
道具としてのメディアを活かすことにはならない、
という意見に賛同する人が、
少しずつではあるけれども増えていることも実感した。

その他、さまざまな分科会が開催され、
私が参加した他の分科会で印象に残ったのは、
「東アジアを繋ぐメディア・アクティビズム」という分科会だった。
特にパネラーのひとりの、「あんにょん・サヨナラ」という、
靖国神社に関するビデオ作品を日韓協働で作り上げるという
大変な活動のコーディネーターが、
作品を時間をかけて完成させる大変な過程の経験から、
東アジアがメディアを道具として使うアクションを起こそうと
している話にはとても共感。

1日目は交流会で楽しく地域の名物や手作りのお料理をいただき、
そのあとは、いつもの友人たちにSALSAを踊りにラテンバーへ
連れて行ってもらう。
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2日目のサミット終了後の打ち上げも3次会まで大騒ぎ。
そして、とても会うのが2回目とは思えないブログつながりの
ともだちAKIさんとも再会。
こういう交流はとても大切だといつも思う。

サミットのあとは、二風谷、帯広の十勝川温泉、阿寒湖と阿寒のアイヌコタン、
白糠を訪ね、釧路湿原まで言って釧路空港から家に戻ってきた。
二風谷以外のアイヌの人たちのとの出会いも新鮮だった。
濃い5日間はこうして終わった。
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