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とみちゃんのラテンな日々

Hasta mañana,que será será.....

「共生」は「競生」の始まりで「強制」するべからず

「オーストラリアの多文化共生社会を考える」というフォーラムが
東京で開催された。
オーストラリアは白豪主義から多文化主義へ転身し、
多くの移民を積極的に受け入れ、移民政策もかなり先駆的で、
私も注目している国のひとつ。
そのオーストラリアから、移民政策、移民の教育、移民サービスなどの
分野のキーパーソンが勢揃い。
しかもコーディネーターの関根先生は、私もその文献にかなり関心を
持っている研究者のひとり。
これはもうわざわざ東京まで行く価値ありと、参加した。
主催も国際交流基金で、けっこうこれまでもいろいろとつながりがあり、
今後の話しもできるかもしれない。

フォーラムの内容には、政府が移民受け入れを積極的に行うということが、
こういうことなのだと、思い知った。
新しいことを知ったと言うよりは、私たちの活動内容とかなり近いが、
そのすべてに政府の予算が出ているから、当然スケールが違う。

自助組織に関する私の質問は、一番答えにくかった、とあとで言われた。
やはりそれはさまざまな課題を含んでいることを伺わせる。

私にとっては、オーストラリアのパネラーたちとの名詞交換と
そのあと、関根先生と飲みながら話ができたのが一番の成果。

その話の中で教えてもらったことは、
きれいごとに見える「共生」と言う言葉に対して
私がこれまで何か腑に落ちないものを感じていたものを、
うまく整理してくれた。

心ある人たちは自分より弱い者には優しくできるのに、
その対象者が力をつけて競争相手になって自分の立場を
脅かすようになったとたん、排除しようとする。
群馬県大泉町でも、ブラジル人が2000人までは地域住民と
うまくいったのに、6000人になった今、地域との壁が見える。

この現象は至るところで見られる。
同じ社会で平等に暮らすと言うことは、そもそも競争のための
同じスタートラインにたってこそ実現できること。
どんな人も頑張れば認めてもらえる社会とは、
みんなが頑張って、よい意味で競争する社会。
そのことをしっかりと見据えて、覚悟して、多文化社会を考え、
時間をかけてひとりひとりがしっかりと納得していくプロセスを大切にし、
決して法律でむりやり変えることが目的ではない。

つまり、
「共生」は「競生」の始まりで「強制」するべからず。
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追悼

16日の夜は、フィラデルフィアに帰国するジーナさんの神戸での送別会で、
彼女はうちに泊まって午前2時ごろまでお話しをした。
17日は朝5時にみんなで起床して、鷹取教会の新しい建物の中庭で行われた
恒例の地震の追悼のミサに参加した。
今回はカトリックと仏教の合同追悼式となった。
いつもより多いミサに、僧侶が30名でホラ貝をふく様は荘厳だ。
そのまま仕事をして途中から新長田駅前の、
わぃわぃも実行委員にはいっている恒例のろうそくイベントに合流。
夜8時から9時はイベントの特設スタジオからわぃわぃの生放送。
炊き出しをいただいてから、片づけが終わったのは夜の 11時。
毎年、この追悼に全国から集まってくる懐かしい面々。

1月17日、この日はいつも長~い一日。
あれから12年、震災は私の人生においても大きな転機の年だった。
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ヨーゼフの夢

日曜日のヨーゼフは、昼になってもまだ起きない。
今も、ふとんからは出てきて私の横のソファで再び高いびき。
「起きてきたけど、とみちゃんが仕事してるから」って。
「じゃあ、洗濯物干して」って言ったら、
「からだが動かないんだ~」だって!

で、ときどき目をさましては、今見た夢のことを話す。
「さっき、演歌歌手になっちゃったんだ。うまいんだから。すごいだろ!」
「崖崩れで助かったと思ったら。。。あー!とみちゃんの顔がない!
のっぺらぼうになってる!」
。。。。。。。。。

昨日は、朝起きるなり、
「とみちゃん!あんなことしたらだめだろ!
エルサレムのおまわりさんは怖いんだから、おまわりさんに
ドミノ倒しみたいないたずらしたら、そりゃあ怒られるよ。
僕が助けに行かなかったら危なかったんだからね!」
って怒っていた。

その前は、遅刻しそうになるから起こしてあげたのに、
「もう!!!今からおいしそうなごちそうを口に入れようと
してたとこなのに!どうしてくれるんだ。」だって。

こんなこともあった。
「とみちゃん、どうしていつも僕の夢に登場するの?おかしいなあ。」
って言ってた次の日に、
「すごい冒険だったなあ。楽しかったなあ。。。。あのジャングル。
ふ~んだ。今日はとみちゃんは登場してなかったんだからね~♪
うらやましいだろー」って。

いったいヨーゼフの夢の世界ってどうなってるんだろう。
楽しそうだなあ。。。
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お誕生会

誕生日がべつのイベントだったので、
13日(土)は、あらためて家族が私の「お誕生会」をしてくれた。
おいしい創作串カツと焼酎の食事のあとは、なぜかボーリング。
親vs娘&息子のタイトルマッチ。
五十肩のことも忘れて久しぶりの楽しいボーリングだった。

娘は、自分が撮った写真を使ってくふうをこらしたオリジナルの
カレンダーをプレゼントしてくれ、
息子はめずらしく、きれいな色の大きな花のバスケットの
プレゼントを用意してきてくれた。
ヨーゼフは私の気に入った黒いワンピースとショールを
誕生日だからと買わされていた。

ちょうど誕生日に朝日新聞に掲載された記事に、
取材内容とは全く違う部分で名前をあて馬のように使われて、
行き場のない怒りで落ち込んでいたけど、
おかげでそれをだいぶ忘れることができた。

子どもの頃、母はいつも私の友だちをたくさん招いて誕生会をしてくれた。
誕生日が鏡開きの日なので、ケーキやちらし寿司とともに
必ずぜんざいを作ってくれた。そして歌やゲームで遊んだ。
そんなことを思い出した。

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半世紀

今日、1月11日は私の誕生日です。
もう生まれてから半世紀もたったなんて。。。。
めでたくないけど、
でも、これまでの人生にやっぱり感謝しようっと!

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日本国憲法の話

今年はじめての自分のラジオ番組の放送をした。
「まちはイキイキきらめきタイムー昼の井戸端会議ー」という、
おばさんふたりのお気楽トーク番組だ。
後半のゲストコーナーは数珠繋ぎで毎回いろいろなゲストを招くが、
今日は新年一回目の放送なので、FMわぃわぃの今年の
ステーションキャンペーン「日本国憲法」をテーマに話した。
憲法を変えるという話が世の中に拡がっている中、
普通の庶民的番組だからこそ、難しいからとかってフタをするのではなく、
しかもある分野の人だけが改憲の是非ばかりを話すのでもなく、
普通に「じゃあ、日本の憲法って知ってる?」っていう話が
巷に拡がっていいはずって話をした。
そもそも憲法はアメリカに押しつけられたのではなく、
アメリカの市民レベルの願いも込められているし、なんてったって、
刑法が権力者が民衆を管理するためのものであるのに反して、
憲法は民衆が権力者の暴走を押さえるための、
まさに私たちを守るためのものだと知ってからは、
無関心ではいられない。
第9条の「戦争の放棄」のことだけではなくて
私も日本が好きだから、
コスタリカのように自分たちの憲法に誇りと自信を持っていたいから。
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なにげない休日

今年の年末年始は休みが多くてゆっくりできた。
一応5日に初出勤。普通ならそのまま業務開始のところ、
その日は新年会にして、またそのあと3連休!
1日目は朝寝坊して、しめきりすぎていた原稿の手直しをしてしあげ、
ぐーたら過ごして、なんと朝から晩までパジャマで過ごしてしまった。。。
2日目の今日は、朝はやっぱりゆっくり起きて、
朝・昼兼用のご飯を食べて、テレビを見てたら
ヨーゼフがのそのそ起き出してきたので、お尻をたたいて
オルセー美術館展の鑑賞におでかけ。
なにしろ招待券があるんだから。
しかも9月からしてるのに、明日までなんだから。
4時半の入館締め切り時間ぎりぎりに着いたら、なんと長蛇の列。
最後尾で警備員さんが、
「もうこれから並んでも入れるかどうかわかりませーん!明日どうぞー!」
とか言って断り始めてる。
私たちもどうしても見たかったわけではないしいいかなって思ってたら、
あとから来たカップルが、
「まだ4時半になってないんだから並ぶ。今日しかないんだから。
彼女は明日は仕事でこれないんだから!」って強引に並んだ。
こうなると、何だか私もヨーゼフも損した気分になって、
やっぱり意地でも並ぼうってことになって
何とか閉館時間15分前に入館までこぎつけた。
中は案の定すごい混雑で、私たちはさっさと人混みをぬっては
有名そうな絵をピックアップして見て「なるほど」と
美術館を見てきたのであった。
ほんと、「オルセー美術館展に行って来た」ってかんじ。
そして、明日は番組の生放送と針治療の予定。
あさってからは、またハードな毎日が。。。
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「自立支援」というサービス

毎年2日は姫路の私の実家に家族で行くことにしている。
昨年の夏から母親がどうも後ろ向きで、精神的に落ち込んで
ちょっと心配だったが、少し前から落ち着いてきつつはあるけど、
どうかなあって家族で話しながら行った。
すると、今回はすっかり前向きで元気になっていたのである。

11月から週に2回1時間ずつ「自立支援」という福祉サービスを
受け始めたらしい。
その1時間は、母が自分で決めた献立で買い物をしてきて
社会福祉協議会から派遣されるスタッフの方に手伝ってもらって
食事の用意をするというサービスらしい。
おまかせで何かしてもらうことはできなくて、あくまでも
本人がしたいことをサポートする、ということらしい。
最初は、40代の自分の娘より少し年下の女性スタッフが来るというので、
きれいに掃除や片づけをしたり、献立を考えて買い物したり、
さらに材料も下ごしらえまでして、
最後の煮炊きと味付けの段階を一緒にするだけの、まるで、
お料理を教えているようで、よけい手間がかかるとか言っていた。
ところが実は、これが効をなしたらしく、生活にメリハリができて
刺激にもなり、思考がプラスになって体の調子もよくなり、
精神的にも落ち着いてきたのだった。

人間は、少しの環境の変化で気持ちの持ち方がかわり、
精神が健全になって、体が良好になっていくのだなあとつくづく思う。
おかげで父もほっと一安心で、私もほっとした。
いつか、自分の親だからと言って抱え込まずに素直に地域のサービスを上手に
お願いした方がいい、とアドアイスをもらったことがあった。
なるほど、と思う。
でも、私もあいまを縫って顔を見せに行かなくちゃ。
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あけましておめでとう!!!

しめ切り間近の原稿書きをちょっとそっちのけで、
例年通りに買い出しをし、大掃除をし、お花を生けて
おせち料理を作る。(と言っても、もう全部が手作りなわけではない)
ヨーゼフは庭掃除と窓ふきと床拭き担当。
夕方には、これもまた例年通りにふたりで明石の魚の棚に行って
つまみぐいしつつ、お刺身とか煮だことか買って、
1年に一度行くお寿司やさんに。。。。
ところが、今年は席がいっぱいで、でもあきらめきれずに
もう一回言ってみようって、4回目にやっと席があいて
この日ばかりは高い&うまいものを躊躇せずに注文する。
粘り勝ち!
焼酎も飲みながら満腹したら明石駅のスターバックスで
カフェしながら何となく1年を振り返る。
帰ってからは、紅白を見ながらおせちをお重箱につめたら
あとは、年越しそばを食べて須磨寺へ。。。

こうして今年も無事終わる。
そして、除夜の鐘が鳴ったら、
あけましておめでとう!!!GASYO.jpg


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