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とみちゃんのラテンな日々

Hasta mañana,que será será.....

親の面倒

私は一人娘。
父は79歳で母は74歳。
二人とも健在で、姫路でのんびりと暮らしている。
でも、ふたりだけでは旅行に出かけることもなくなってきた。
離れて暮らしていることもあり、今年になってからは
一ヶ月に一度は顔を見る機会を作るようにしている。
そもそもそう思ったのは、介護サービスなどに認めてもらうには
元気でふたりでいる間はまだ大丈夫、
と思っていたふたりがふと、とっても寂しそうに見えたから。

昨日も香川県に行った帰りに讃岐うどんを持って
実家に立ち寄り、夕食を一緒に食べて帰ってきた。

年齢とともに確かに、徐々に外出がおっくうになったり、
疲れやすそうな感じで、食欲もおちたりという変化はわかっていた。
でも昨日は、それだけではなく母の言動の微妙なずれに気づいた。
辻褄のあわない、よくわからないことで怒り出したりする。
やはり、ただのもの忘れとかではなく少しおかしい。。。。。

そろそろ、二人とも近くの目の届くところにきてほしいと思った。
離れて暮らしていることの後ろめたさや、
このままもし認知症とかになったときに、自分がどれぐらい面倒を
みてやれるのか、考えているとどうもあせってしまう。

父には、母も連れて地域の老人会などにはできるだけ参加するとかで、
なるべくふたりだけで家にこもらない方がいいよ、と
今朝から思わず電話をした。

いきなり一緒に暮らすのがいいのか、近所でマンションでも見つけて
引っ越してもらうのがいいのか。。。

そんなこともあり、今日は介護サービスなどの仕事をしている人に
相談したくなって、関さんにタイミングよく来週の番組のゲストを
お願いしてお話を聞いた。

自分は親と同居して面倒を見ながら、介護サービスなどに出かけて
独居老人のお手伝いをしているという関さんは、
親と暮らさない子ども達の無責任さをどう思うのだろうか。

すると、彼はこう言った。
「ヘルパーさんもたくさんいるから、地域のサービスをしっかり利用して、
実の子どもは、時々会いに行くのがちょうどいい。一緒に暮らしていると、
ついしんどくなったりして、わかっていても喧嘩にもなる。
親の面倒はある程度プロにまかせて、ときどき会って優しくするのが、
お互いのためにいい。地域コミュニティの助け合いは、そういう意味で大切。
自分は他の方のお世話を親身になってしてあげることで、救われる。」

この言葉に私は救われたのであった。
何でもひとりで抱え込まず、助け合うことの意味。
何だか肩の荷が少し軽くなった。
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フランスビザのおばあちゃん

今日、80歳になるおばあちゃんが事務所にやってきた。
何年か前にFACILで翻訳を頼んだが、鷹取の事務所まで行くと、
そこは工事中で、この新長田の事務所をさがして来られたと言う。
やれやれと、自分が娘の住んでいるフランスに長期滞在するための、
ビザの手続きに必要な書類の翻訳の依頼の内容を説明された。
ところがネットで確認したところ、
フランス大使館が、指定する翻訳事務所の翻訳しか認めない
ということが判明し、うちでは扱えないことがわかった。
でも、やっと訪ね歩いてここまで来たのにと、
意気消沈しているおばあちゃんが気の毒でもあり、
ひとりでビザの手続きをしてフランスまで旅をするおばあちゃんを
何とか応援したくなって、
ビザの必要書類のチェックやフォームのダウンロード、
またその指定翻訳事務所リストの近いところから
電話での問い合わせなどをして、
おばあちゃんができるだけスムーズに手続きができるように
1時間ほどお手伝いをした。
一応その内容のメモをして説明が終わった。

すると、おばあちゃんはその手間賃を支払うと言い、
そういう料金設定はないのでおばあちゃんに、
不要ですよ、気になさらないでください、
また次回でも何か用があれば依頼してください、
と丁重にお断りすると、
おばあちゃんは、突然感激して涙を流しはじめてしまった。
「長い時間いっぱいお願いしたのに、こんなにやさしくしてもらって。。。ビザがとれたら、また報告しに来ます。」
そして、何度も頭を下げながら事務所を後にしたのだった。

それにしても80歳になるおばあちゃんが、インターネットの情報が何かも、
ビザのやっかいな書類の内容も、フランスの保険制度のことも、
きちんと理解し、自分の状況も話しつつ必要なことを的確に説明する、
しかもひとりでフランスに移住しようとする、そのこと自体に感動し、
おばあちゃんの涙に、おもわずもらい涙がこぼれてしまった。

しか~し、その娘さんがフランスで日本とフランスの交流のための
ボランティアを始めるという話を聞いて、
その娘さんを、うちの登録翻訳者としてスカウトをすることも
忘れないとみちゃんであった。
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ベルリンのシンポジウム

11月にベルリンに行くことになった。
日本とドイツの移民問題に関するシンポジウムのパネラーとして。
せっかく行くので、
列車で数時間で行けるらしいアウシュビッツ強制収容所にも行って
重い歴史の事実も、この目に焼き付けておこうと思う。
シンポジウムの内容(案)は、以下。
*********
日独シンポジウム 日本とドイツにおける移民問題
「均一性 vs 多文化主義 」   ベルリン日独センター
■2006年11月22日(水)
 共催・助成機関関係者と基調報告者の顔合わせ(打ち合わせ)の夕食会
■2006年11月23日(木)
 9.15 h 参加者登録の受け付け開始
 9.30 h 開会の挨拶
  ・フリーデリケ・ボッセ(Dr.、ベルリン日独センター)
  ・未定(フリードリッヒ・エーベルト財団)
 9.45 h 導入「人口動態の変遷と移民問題」
  司会:未定
(各自15分の基調報告)
  ・ゲルト=G・ワーグナ(ドイツ経済研究所・DIW)
  ・井口泰(関西学院大学経済学部)
  ・未定(欧州連合・EU)
 10.30 h ディスカッション
 11.00 h 第1セッション「移民の経済的側面」
  司会:未定
(各自15分の基調報告)
  ・井上洋 (経団連産業本部)
  ・未定(日本労働組合総連合会・連合)
  ・フォルカ・ロザハ (ドイツ労働組合総同盟・DGB)
 12.00 h ディスカッション
 12.30 h 昼食
 14.00 h 第2セッション「移民統合政策の課題」
  司会:ダビデ・キアバッキ(Dr.、ベルリン自由大学)
  ・外国人の統合(地元社会へ根付かせる)措置
  ・アルベルト・シュミード(Dr.、ドイツ移民・難民局)
  ・山脇啓造(Prof.、明治大学商学部外国人政策・多文化共生論)
  ・未定(欧州連合・EU)
 ディスカッション
 16.00 h 休憩
 16.30 h パネルディスカッション「統合か同化か」
  司会:未定
  パネリスト
   ・マリア・ベーマ(Prof. Dr.ドイツ連邦政府移民/難民/統合の専門担当官)
   ・セバスティアン・エダティ(ドイツ連邦議会議員)
   ・未定(在独トルコ人)
   ・外国籍住民の多い日本の市町村の首長
   ・吉富志津代(多言語センターFACIL)

 19.00 h 共催・助成機関関係者と基調報告者の夕食会
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ペルーの誕生日パーティ

今日はうちのペルー人スタッフの第2子の1歳の誕生日パーティだった。
ペルーでは、洗礼式もこの日にしてもらい、
特に男の子の1歳の誕生日は、
お宮参りと七五三をあわせたような意味合いがあって盛大にお祝いをする。
今日も料理は10種類ぐらい、おやつも山盛り、バルーンデコレーションに
りっぱなケーキに、ピエロたちがゲームをして子ども達が大喜び。
12時から準備と言われて私も手伝いに行き、洗礼式も参加して
7時すぎに終わって片づけのころまで参加してきた。
いつものように、あまりきちんとオーガナイズされていないけれど、
なんとなくみんなで助け合って、スムーズにパーティは終わり、
参加した約100名はそれぞれ満足して帰ったのであった。
日本では、もう田舎にしか残っていないコミュニティの光景だった。
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7周年の宴

「多言語センターFACIL」は7年間、
任意団体でありつつ法人格なき事業所として事業を続けてきたが、
そろそろ法人があった方が便利かとNPO法人の登記を済ませた。
そして、ふと考えると、FMわぃわぃのたちあげのあとに「子ども」と
「多言語」をキーワードに始めたFACILと「ワールドキッズコミュニティ」
この二つの団体も7周年を迎えることに気づき、
これを機会に交流会をしようと思い立ったのであった。

やるからには、うちのプログラムのひとつである「世界の食」を
堪能してもらいたいし、
今までの登録翻訳者には、データ整理をして新たな関わりの
節目にしてほしいし、
簡単でもいいから報告書も記録として残しておきたい。

ということで、8月から10月2日まで、スタッフは
インターンも巻き込みつつ、かなりの準備をこなしてくれた。

FACILの理事達は超忙しいらしく、2ヶ月前から日程調整をしても
この10月2日しか全員がそろう日がなかったのである。

世界の食をたのしみつつ、気軽にみんなが知り合う機会づくりでもあり、
主役はペルー人の子ども達の民族舞踊。

100名ぐらいの参加者が来てくださって、
いやあ、よく食べてよく飲んでくれて。。。。。
顔を合わせる機会の少ない登録者どおしも話せる機会になってよかった、
とお礼メールをもらい、
世界のシェフ達は、いつもにも増して腕をふるってくれた。
ひたすら感謝である。

やはりこういう節目になるような集まりは、それなりに気も引き締まって
無事におわって、やってよかったという感慨感に浸れた日であった。
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